5-4原稿をKindle用ファイルに変換する方法
こんにちは、みょうじんです。今回の記事は、原稿をKindleで出版するためにKindle用のファイルに変換する方法を簡単に解説します。
皆様の中では、原稿を作る時にWordやGoogleドキュメントを使用する人は多いと思いますが、Kindleで出版するにはそのままのファイルを使用すると、キレイに表記されないのでファイルを変換する必要があります。
今回は、実際に多数出版している当社の経験から、初心者でも使いやすいツールでのファイル変換方法を解説していきます。
原稿はKindle用のファイルに変換する
原稿が書き終わっても、このまま本の形にするのは大変です。WordやGoogleドキュメントのファイルをそのままKindleにアップすることも可能ですが、表記が崩れてしまうのでEPUBというファイルに変える必要があります。
Kindle用のファイルに変換する作業が、結構厄介だという理由で出版する前に挫折してしまう人も多くいます。しかし、ファイル変換しやすいツールを利用すれば、初心者でもKindleで出版することは可能です。
EPUBとは
EPUBとは、イーパブと読みElectronic PUBlication(電子出版)の略で、電子書籍のファイルフォーマットです。国際規格のオープンフォーマットで、変換さえすればKindleだけではなく、どこの電子書籍ストアでも販売でき、どのハードウェアでも対応して読むことができます。
皆様が電子書籍を読んでいるのは、知らないうちにEPUBファイルを開いて、EPUB対応のビューア―で読んでいるのです。
EPUB以外にもファイルフォーマットはあるのですが、EPUBは電子書籍の標準になっていて、統一規格化も進んでおり、EPUBさえ知っておけば大丈夫です。
原稿をEPUBに変換する方法
自分で作った原稿をEPUBに変換するには、変換するツールが必要です。ツールには、有料のものから無料でオープンにされているものまで、いくつもの種類があります。
たくさんあるツールの中でも、個人で出版する人に人気のある、でんでんツールというものがあり、初心者でも簡単に変換することができます。
でんでんツールとは
当社では、GoogleドキュメントやWordで原稿を作り、でんでんツールを使用してEPUBに変換しています。でんでんツールは、ダウンロードや会員登録も不要でしかも無料で使用できます。
でんでんツールでは、でんでんエディターで原稿を電子書籍用に整えていきます。でんでんマークダウンで書式を調整して整えたら、でんでんコンバーターでEPUBファイルに変換します。
でんでんエディター
でんでんエディターは、GoogleドキュメントやWordで作った原稿を貼り付けて、EPUBファイルにするために、段落・改行・見出しを記号付けできます。
原稿をEPUBファイルに変換してアップロードすると、こうなるというのが分かるプレビュー機能を使えば、分かりやすく作業ができます。
縦書きにして小説みたいな感じにもできます。
でんでんマークダウン
でんでんマークダウンは、記号のマニュアルのページです。でんでんエディターで、でんでんマークダウンという所をクリックするとマニュアルが出てきます。
基本的に必要なものは、段落・見出し・箇条書き・改ページくらいです。当社では、たまに画像やハイパーリンクも使います。最終的には、見出しがそのまま目次として出てくるので、見出し設定は絶対に必要です。
でんでんマークダウンを見ながら、実際に書籍の原稿を作ってタイトルを付けて保存すると、テキストファイルが出来上がります。
でんでんコンバーター
テキストファイルが出来上がったら、でんでんコンバーターでファイルを変換します。まずは、でんでんマークダウンを見ながら、でんでんエディターで作ったテキストファイルをアップロードします。
次に、著者名とタイトルを入れて、横書きか縦書きか選択します。そして、扉ページ・目次ページにチェックを入れて、その他の部分はそのままでも大丈夫です。
最後にプレビュー・変換を押すと、きちんとプレビューが出てきて、変換もできるようになっています。変換したファイルをそのままKindleにアップすれば、本が完成します。
有料で提供されていてもおかしくない、すごい無料ツールです。
Kindle電子書籍作成マニュアル
当社には、外注向けに使用しているKindle電子書籍作成マニュアルがあります。簡単に電子書籍作成の流れを説明します。
- 複数の原稿をKindleで出版するためにまとめる
- まとめた原稿を読者がストレスなく読めるようにリライトする
- でんでんエディターにKindle用に原稿を貼り付ける
- でんでんマークダウンの記法を使って書式を整える
- でんでんコンバーターに書式を整えたファイルをアップロードする
- タイトルや作者名を記入し必要な項目にチェックを入れる
- プレビューでチェックしたらEPUBファイルに変換する
- 最終チェックして完成
縦書きにするメリット
でんでんツールは、横書き・縦書きの両方に対応していますが、縦書きにする場合のメリットを解説しますので、どちらにしていいのか迷っている方は参考にしてください。
ページ数をかさましできる
ページ数をかさまししたければ縦書きにしましょう。横書きだと、文字数がぎゅっとなってしまいます。Kindleは縦長ですので、下の部分の余白が多くなってしまいます。
また、縦書きだと文字数が少なくても、感覚的にあまりおかしいとは思いません。日本語特有のことで、縦書きだと改行が多くても特に何とも思われないのです。
これが、横書きで改行が多いと下に余白が出てしまって、内容が薄いと思われてしまいます。
紙の本に似せて出版できる
紙の本に似せて出したいのであれば、紙の本はほとんど縦書きで出版されているので、縦書きにしましょう。PDFの場合は、ほとんど横書きです。
日本人には馴染んでいる
日本人にとって、縦書きは馴染みのある書式です。小学生の国語の教科書は縦書きですし、小説などの本だけではなく、新聞、雑誌、漫画まで縦書きですので、知らぬ間に長年縦書きに慣れ親しんでいます。
でんでんツールを使用してEPUBファイルに変換しよう
今回の記事は以上です。
Kindleで出版するには、原稿をEPUBファイルに変換することが望ましいです。EPUBファイルに変換するには、無料で初心者でも使いやすいでんでんツールがおすすめです。
EPUBは、PCやスマホなどさまざまな端末で読むことができ、今後読めなくなる可能性はありません。また、日本人に馴染みのある縦書きにも対応していますので、皆様も是非簡単なでんでんツールを使いこなしましょう。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
投稿者プロフィール
- 一般社団法人アイン専属のライター部門です。
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