『withコロナの時代に感染防止対策と経済活動の両立を実現するための3つの試み』

2020年8月、日本の主要都市では

連日100人以上の感染が発表されており、

世間では「第二波の襲来だ」と騒がれています。

そして、第一波のコロナショックを経験した今、

当時と比べてある程度回復させることができた

経済活動のレベルをどのようにして

維持していくかが今後の日本経済を

左右する重要な論点となっています。

【戦後最大のマイナス率が予想される今年度の国内総生産(GDP)】

日本経済研究センターの調査によると、

内閣府が7月に発表した4~6月期の

国内総生産(GDP)を民間エコノミスト35人が

年率に換算した場合の平均値は

マイナス23.53%になった

という結果が報告されました。

(※1)

これはリーマン・ショック後の

2009年1~3月期に記録した

マイナス17.8%を上回る数値となっています。

主な原因の1つとして挙げられるのは

日本の主要な産業である

サービス業(第三次産業)の停滞です。

東京都の発表によると都内における

4月の第三次産業活動指数は3月に比べて

7.2%低下したといいます。

その中でも休業要請の影響を強く受けた飲食店や

娯楽施設などが含まれる「生活娯楽サービス業」の

活動指数は3月に比べてマイナス47.5%という

深刻な減少率を記録しています。

(※2)

これは新型コロナウィルスの感染拡大に

伴って発令された休業要請と

外出自粛要請が広がったことによるものです。

【経済活動を回復させるための試み】

休業と自粛を徹底すれば経済が停滞してしまい、

過度に緩和をすれば感染が広がってしまう

という板挟みから脱却すべく、

国・自治体・企業は様々な試みを行っています。

以下に3つの主要な試みを

メリット・デメリットを交えてご紹介します。

テレワーク導入

インターネットが台頭してからというもの、

それまで手作業で行っていた多くの業務が

インターネットによって行われるようになりました。

テレワークはそんなインターネットを駆使して

労働そのものを自宅から遠隔で行うというものです。

インターネットが普及した現代における

画期的な試みといえます。


  • メリット

出勤や社内での直接的な

コミュニケーションを省くことで

感染のリスクを抑えることができます。

  • デメリット

業種によっては現場で行うような円滑なやりとり、

迅速な対応などが難しくなり、

依頼されていた案件を

納期に間に合わせることが

できなくなってしまう場合があります。


飲食店やレジャー施設などにおける感染予防の徹底

検温、アルコール消毒、

アクリル板の設置、マスク着用の義務化、

ソーシャルディスタンスの実施などが挙げられます。

従業員と利用者の双方に

これらを徹底させることによって

感染予防と営業を両立させようという試みです。


  • メリット

感染予防対策を徹底することで

利用者に安心感を与えて集客を促すことができます。

  • デメリット

感染予防を徹底したとしても

感染のリスクがゼロになるわけではありません。

特に歓楽街などの大規模な街では、

営業をするだけでもクラスターが発生して

営業停止を余儀なくされ、長い目で見ればかえって

損失になってしまうリスクが生じてしまいます。


支援制度の実施

政府が4月に発案した

Go Toキャンペーンが代表的な例です。

特定の事業に対して国が様々な支援を

行うことで活動を促進させようという試みです。


  • メリット

特定の事業が活動することによって、

その事業だけに留まらず、

関連事業やそれらを取り巻く地域の活動も

促進されるという相乗効果を生み出し、

経済活動の活性化をもたらします。

  • デメリット

活性化に伴って人の動きが盛んになることで

感染拡大を助長してしまう

可能性が生じてしまいます。


【withコロナの時代は臨機応変をモットーにしよう】

新型コロナウィルスによって

短期間で社会情勢が目まぐるしく変化していく

昨今の社会において、

どのようにして日本が経済を持ち直すかについては、

まだまだ課題点が多いです。

現時点では多くの人が

納得できるような答えは見つかっていないため、

模索の段階に留まっています。

しかし、都幹部は


「経済活動を足踏みさせる自粛は求めたくはない。柔軟に運用したい」

「経済活動に軸足を置いても、医療崩壊を防げる体制は整いつつある」


との見解を示しています。

(※3)

これから先、

新型コロナウィルスに関する研究が進み、

より多くのデータを得たうえで

臨機応変な模索を繰り返していけば、

波の勢いを見極めることで

足を濡らすことなく波打ち際を歩くことが

できるようになるのと同じように、

新型コロナウィルスと共存しながら

経済活動を立て直すための糸口を

掴むことができるでしょう。

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アイン 編集部
アイン 編集部アイン経済トレンド編集部
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