需要の価格弾力性をわかりやすく解説!占いビジネスに応用する方法
今回は、需要の価格弾力性についてわかりやすく解説します。
需要の価格弾力性とは、ある商品の価格を変えたときに、その商品の需要がどれだけ影響を受けるかを示す指標です。
需要の価格弾力性を理解していれば、次のようなことが予測できるようになります。
- 価格を上げれば売上が上がるかどうか
- 価格を下げることで売上が上がるかどうか
つまり、どこまで利益率を上げられるか、セールやキャンペーンの効果が高いかなどを判断することができるようになります。
今回は価格弾力性について以下のように解説していきます。
- 需要の価格弾力性の意味・定義
- 需要の価格弾力性を計算する方法
- 需要の価格弾力性が高い製品と低い製品の例
- 需要の価格弾力性の経営への活かし方
- 結局、製品の価格はどのように決めればいい?
製品の価格設定は、ビジネスを行う上で非常に重要な要素です。
この記事を参考にして、適切な価格設定をしてみてください。
記事の信頼性
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需要の価格弾力性とは?意味と定義について
需要の価格弾力性とは、ある商品の価格が1%変化したときに、需要(売上)がどの程度減少するかを示す数値です。
ちなみに、「○○のxx弾力性」という言葉には、「xxがどれだけ○○に影響を与えるか」という意味があります。
経済学における「弾力性」とは消費者や生産者が、所得の増減や価格の変動などが起きた時、購入量や生産者をどのように変化させるのかを表すものである。
https://www.osaka-gu.ac.jp/php/satoma/2012/Mr.Ueda-05-29.pdf
この場合は「需要」の「価格」弾力性なので、「価格」が「需要」にどれだけ影響するかという意味になります。
需要の価格弾力性が高い製品では、価格変更に対する売上高の変化量が大きくなる。
つまり、価格を下げると売上高が増えやすい一方で、価格を上げると販売数が大きく減少します。
したがって、需要の価格弾力性が高い商品は、値上げには向いておらず、値下げに向いているということがわかります。
逆に、需要の価格弾力性が低い場合、価格変更に対する売上の変化量は小さいということです。
つまり、価格を下げても販売数を増やすことは難しく、価格を上げても販売数を減らすことは難しいのです。
したがって、需要の価格弾力性が低い場合は、値上げに適しており、値下げには適していません。
この関係を踏まえた上で、需要の価格弾力性の求め方についても説明しましょう。
需要の価格弾力性は、次の式で計算できます。
需要の価格弾力性 = 需要の変化率(%) ÷ 価格の変化率(%)
需要の変化率 = (A2-A1) ÷ A1
価格の変化率 = (B2-B1) ÷ B1
上の式で算出された需要の価格弾力性が1より大きければ、価格弾力性が高い(弾力的)と定義され、1より小さければ、価格弾力性が低い(非非弾力的)と定義されます。
価格弾力性が高ければ、価格の変化が需要に与える影響は大きく、価格弾力性が低ければ価格の変化が需要に与える影響は小さくなります。
価格の弾力性について分かりやすい例
例えば、1万円の占いを月に20件数販売していた占い師が、占いの価格を2万円に引き上げたところ、販売数が15件数に減ったというケースを考えてみましょう。
この場合、価格弾力性の計算式は次のようになります。
- 需要の変化率=(15件-20件)÷20件=-0.25 ⇒ 25%(絶対値)
- 価格変化率=(20,000円-10,000円)÷20,000円=0.5⇒50%
- 需要の価格弾力性=25%÷50%=0.5
- 値上げ前の総売上高=10,000円×20件=200,000円
- 値上げ後の総売上高=20,000×15件=300,000
需要の価格弾力性は1より小さい0.5なので、このケースでは需要の価格弾力性が低いことがわかりました。
当月の総売上高である「20万円→30万円」は、値上げによって10万円の増加となります。
もし、占いの価格を2万円から1万円に下げたらどうなるでしょうか。
計算式は逆になりますから、月の総売上高は30万円から20万円へと10万円減少します。
このように、価格弾力性の低い商品は、価格を上げることで売上を伸ばすことができますが価格を下げると逆効果になる可能性が高いと言えます。
このことから分かることは、価格を上げることで売上を失うリスクがある一方で、価格を下げることで売上を大きく伸ばすこともできることがわかります。
需要の価格弾力性が高い商品にはどんなものがある?
需要の価格弾力性が高い商品の例としては、以下のようなものがあります。
- 嗜好品
- 独自性のない商品
嗜好品は必ずしも必要ではないため、全体的な価格変動の影響を受けやすいと言われています。
例えば、宝石やロレックスと言った腕時計などの贅沢品がこれに当たります。
このような商品は、価格が上昇すると購入を諦める人が増えるため、販売数が大きく変動します。
また、独自性のない商品は需要の価格弾力性が高くなりがちです。
競合他社が多いということは、それだけ代替商品が多いということですから、商品の価格を上げると一気にお客様が離れてしまう可能性があります。
逆に、価格を下げることで競合よりも安い価格で商品を提供することができれば、お客様は競合から流れていき、一気に売上が伸びる可能性があります。
需要の価格弾力性が低い商品とは?
需要の価格弾力性が高い商品の例としては、次のようなものがあります。
- 生活必需品
- 独自性の高い商品
生活必需品は、全体として需要の価格弾力性が低いと言われています。
例えば、
- 食料品
- 日用品
- 医療品
などです。
これらの商品は、価格に関係なく必要な量が変わらないため、販売数が大きく変動することはありません。
しかし、これは市場全体を見た場合です。
競合他社が多ければ、安い方にお客様が流れるので、企業単位(商品単位)で見ると価格弾力性が高くなることがありますのでご注意ください。
次に挙げられるのは独自性の高い製品
競合がいない商品は代替品がないため価格を上げても需要への影響は小さくなります。
競合がいなければ価格競争をする必要がないので、価格を上げやすくなり、売上や利益が増えます。
一方、価格を下げたとしても、競合から来るお客様がいない(需要のほとんどがすでに取り込まれている)ため、売上が大きく伸びることはないでしょう。
まとめ
今回は、価格が1%変化したときの需要の変化率を表す数値である、需要の価格弾力性について説明しました。
需要の価格弾力性が1より大きい場合は、価格の変化が需要に与える影響が大きいことを意味し、1より小さい場合は、需要に与える影響が小さいことを意味します。
需要の価格弾力性が高い場合は値下げによって販売数量が大きく増加するため、セールやキャンペーンの効果が大きくなります。
一方、需要の価格弾力性が低い場合は、価格を上げても販売数は大きく落ちないので、強気の価格設定ができます。
しかし、労働力や資金が限られている個人事業主といった占い師の立場からすると、価格を下げて低い利益で売ることは適さないですね。
戦略としては、需要の価格弾力性が低いような占いコンテンツやメニューを開発し、最も利益の高い価格で販売することが必要です。
しかし現在、多くの占い師は価格設定がうまくいかず、あまりにも安い価格で販売している例が多くあります。
今一度、月間の売上状況を精査して現状の価格が適正かどうか計算してみましょう。
投稿者プロフィール
- 一般社団法人アイン専属の記事編集部です。
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