コロナを機に 転職?スキルアップ? 今、「人生100年時代」が加速する!
2020年5月25日に緊急事態宣言が全面解除されました。
皆さんの「新しい日常」はいかがですか?
巣ごもり期間にご自身のキャリアを
見直す方も多かったでしょう。
Withコロナ時代、私たちのライフスタイルは
どのように変化していくのでしょうか?
1.転職ニーズが向かう先
日本生産性本部が
先月調査したところによると、
「感染拡大の影響で雇用に不安を感じていますか?」
の質問に47.7%が
「収入に不安を感じていますか」の質問には
61. 8%の人が
それぞれ「不安」と回答(※1)しました。
- 経済活動停止
- 勤務先の業績悪化
- 収入減少
- 雇用不安
という連想が
そのように回答させたのでしょう。
通常であれば、
雇用不安が高まると転職市場が活況になりますが、
足元ではそのような動きはみられません。
これは、
コロナショックは広い業種にその影響を及ぼし、
現状大半の業種で新たな雇用ニーズが
生まれていないことが原因と推察されます。
選考が進まない、
エージェントに会う機会が無くなってしまった、
という厳しい現実は、
思いもよらぬところで異変を起こしています。
スキルシェアサービスの「ココナラ」 は、
「転職・キャリアの相談」
カテゴリーの売り上げ伸び率が
緊急事態宣言発令の前後で2,279%と
驚異的な値を記録したと発表しました。
(20年3月27日~4月2日と、同年4月3日~10日との比較/※2)
求人案件が減り
思うように進まない転職活動により、
「キャリア相談」
が不安の受け皿になっているのです。
2.求められるスキルとは?
冒頭の調査によると、
今回の収入・雇用不安は
目立ったスキルアップへの意欲向上には
結びついていないことも分かります。
「新型コロナウイルスの流行以降、
仕事・キャリアに関わる能力や
スキルを高めるために、
何か新しい取組を始めましたか?」
の質問に対しては、
「始めた」と回答した人は 8.8%、
「始めたいと思っている」 人は30.1%と
各々少数に留まりました(※1)。
経済全体の低迷により、
働き方の在り方への疑問や、
従来型の上昇志向は
やや支持を落としているように見受けられます。
一方でニーズが高まっているのが、
ダイエットサポート、
オンライン会議システム「ZOOM」の使い方指導、
写真撮影などです(※2)。
これらに共通することは、
従前の価値観では
昇格や昇給、転職の決め手には
なりづらいという点です。
3.新しい日常 と 人生100年時代
自身の収入と雇用に
不安を覚えるも、新天地が見出しにくい今、
向かう先は副業ではないでしょうか?
2016年に発売されたリンダ・グラットン著
「LIFE SHIFT ――100年時代の人生戦略」の中では
長寿社会を幸せに生きていくにあたり
有益な資産として
- 所得を得るための「生産性手段」
- 心身の活力を維持する「活力資産」
- 変化に柔軟に向かい合う「変身資産」
の3つを挙げています。
だれも経験したことがない
新型ウィルスとの共生という「変化」の時代を、
ダイエットなどで「活力資産」を高めつつ、
もっているスキル提供により「所得を得る」・・・・。
「新しい日常」とは、
本格的な「人生100年時代」の幕開けかもしれません。
参考
※1:日本生産性本部 「第1回 働く人の意識調査」
https://www.jpc-net.jp/research/detail/004392.html
※2:日経XTREND「Zoom指導が人気上昇 withコロナ時代でスキル市場に変動」
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00993/
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