自動車関連就業者が知っておきたい新車販売台数概況
日本自動車販売協会連合会は
2020年6月1日、2020年5月の
新車販売台数概況を発表しました。
新車販売台数の増減は、
自動車関連就業人口
約550万人(わが国の全就業人口の8%強)
のお給料に大きな影響を及ぼすはずです。
特に自動車関連に就業なさっている方は、
今後のやりくりに備え、
5月の新車販売台数並びに、
2020年の新車販売台数
月別推移を確認しておきましょう。
まず、5月の新車販売台数を見てみます。
足元の状況詳細を、確認してください。
1. 5月のメーカー別新車販売台数上位3社概況
(※1)(カッコ内は、前年同月比)
トヨタ
7万7877台(66.1%)
ホンダ
1万6628台(57.5%)
日産
1万2181台(48.0%)
新車販売台数上位3社は、
共に、
前年比50%前後の販売台数減少を
強いられている状況です。
なお、全メーカーで合計すると、次の通りです。
2. 5月の新車販売台数概況
(※1)(カッコ内は、前年同月比)
全メーカー合計
147,978台(59.8%)
全体で見ると、
前年比60%の販売台数となっています。
極端な考え方をすれば、
5月の実績に基づく6月のお給料は
前年同月支給金額の6割に
減ってしまうのかもしれません。
次に、
2020年の全メーカー合計
新車販売台数の月別推移を見てみます。
販売台数のトレンドをつかんでください。
3. 2020年の全メーカー合計新車販売台数の月別推移
(※2)(カッコ内は、前年同月比)
1月
36万103台 (88.3%)
2月
43万185台 (89.7%)
3月
58万1438台(90.7%)
4月
27万393台 (71.4%)
5月
14万7978台(59.8%)
※5月分は概況データ
トレンドを見ると、
5月に向かって台数が
減り続けていると考えられます。
従って、6月は5月より
減る可能性も小さくないでしょう。
最後に、足元並びに、
今後の見通しについて、
各方面からのコメントを見てみましょう。
コメント一部抜粋
・西村経済再生相 5月29日記者会見。
「鉱工業生産、
自動車産業は特に厳しい状況にある。」
・近健太トヨタ自動車執行役員
5月15日記者発表。
「4~6月で販売が前年比6割、
7~9月で8割、10~12月で9割、
その後、前年並みに戻る。」
なお、
トヨタ自動車以外の
国内自動車メーカー各社は、
5月中旬から下旬にかけての、
通期での決算発表の際、
「2020年度の業績見通しについては、
現時点において合理的に
算定することが困難とし、未定。」
と、いった旨の発表をしています。
どうやら、少なくとも
2020年中は業績の悪い状態が想定されます。
何とか頑張って、乗り切りましょう。
引用元
引用(※1):日自動車販売協会連合会 ブランド別新車販売台数概況
http://www.jada.or.jp/data/month/m-r-hanbai/m-r-brand02/#
引用(※2):日本自動車販売協会連合会 ブランド別新車販売台数確報
http://www.jada.or.jp/data/month/m-r-hanbai/m-r-brand01/
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