集客の悩みを解決するために、定価だけではなくセール価格も用意する
通常、商品を販売する価格を前もって
決めておくことを
定めた価格を定価と言います。
一般向けに定価販売を世界で
初めて行ったのが
江戸時代の商人である三井高利です。
三井高利は、
三井財閥の基礎を築いた人物で
現在の三越である越後屋を開業しました。
当時、客との交渉で決めていた価格で
販売し掛け売りが主流だった時代に、
定価での現金販売を始めて繁盛させました。
購入する側としても、
すぐに誰にでも分かりやすい販売の仕方で、
1個ではなく半分だけや
4分の1だけ欲しい場合でも、
すぐさま計算して価格が分かるため便利です。
定価はビジネスとして重要な要素ですが、
この値決めをするのが
非常に大事になってきます。
この記事は下記の方におススメです
- 集客にお悩みの方
- マーケティング担当者又はマーケティングを学びたい方
- 起業初心者又は今後起業しようと思っている方
集客の悩み解決~販売価格の決め方~
販売する価格を間違ってしまえば、
売れなくなるか利益が出なくなるか、
もしくは両方共のどれかの状態になってしまいます。
価格を安くすれば売れるのは当たり前ですし、
誰でも思いつくことであり
誰にでもすぐにできる施策です。
しかし、利益を度外視して
価格を安くするのは経営ではありません。
利益を出すことが経営ですので、
お客さまが満足して
購入する最大限の価格に
することを求められます。
これ以上価格が高いと
売れなくなるギリギリのところです。
販売価格の基本は、
販売価格―原価=利益もしくは
販売価格―原価―諸経費=利益になります。
飲食店を例にすると原価は
仕入価格のことになり、
販売価格―原価=粗利益で
粗利益―諸経費=純利益になります。
利益を上げるには
原価を下げることも一つの手段です。
ただし、大量仕入れなどで
仕入れ値を安くするなどの
努力は有効ですが、
商品の質を落とす下げ方は
売上を落とす悪循環に
陥ってしまう可能性が高いです。
また、諸経費を下げる努力も必要ですが、
あまりにも削ってしまうと従業員や
お客さまに不快に
思われる部分が増えていき、
逆効果になってしまう場合も多いです。
このように、
利益を出すためには販売価格が重要です。
しかも、
起業した時の価格を後で
変更するのは大変です。
間違えて高く値付けしたものを
安くするのはまだ良いのですが、
逆の場合は経営の危機に陥ってしまうこともあります。
集客の悩み解決~セール価格とは~
セール価格で販売している
お店は沢山あります。
割り引きをして集客する方法は
すぐ思いつきやすいのですが、
実は難しい施策で
あまりにも割り引きしていると
定価で売れずに利益率が落ちて
経営が悪化していきます。
セール価格で販売する目的は、
割り引くことで客数を増やして
通常よりも利益を増やすことです。
スーパーなどでは、
特売商品を販売することで
客数を増やして特売商品以外の
商品を色々買ってもらうこと
によって利益を上げています。
セールは、
条件を付けたセールを行うことが必要です。
セールばかりしていると
お客さまは慣れてしまい
セール価格に対して
あまり何も思わなくなっていき
売上も利益も下がっていってしまいます。
集客の悩み解決~定価とセール価格~
アパレルやスーパーの食料品、
惣菜などは頻度が高く
定価ではなくセール価格で
販売しています。
アパレルでは定期的に
バーゲンセールを行いますし、
惣菜はその日のうちに
セール価格で販売します。
これは、
総額で利益がいくら出るのか
というビジネスモデルであって、
最初から定額で全部売れる
と思っている訳ではありません。
定額・セール・ロスを合わせて
利益を出すことを考えた
価格設定になっています。
つまり、
セール価格になることも
ロスになることも承知の上で
その分のリスクやコスト込みで
定価が決められています。
定価で売れないので
セール価格を決めているのではなくて、
セール価格込みで定価を決めています。
例えば、
惣菜販売でコロッケですと
仕入れ原価が35円だったとします。
これを30個作り販売価格100円にします。
定価で20個売れましたが
閉店時間が近くなったので
半額で販売しました。
半額で8個売れましたが、
残り2個はロスになってしまいました。
定価分の売上が
100円×20個=2000円、
半額分が50円×8個=400円で2400円
の売上です。
仕入れ原価は
50%で通常利益が出る仕組みのため、
仕入れ原価35円×30個=1050円、
1050円÷2400円=43.75%
と目標値には余裕で達しています。
お客さま側からだと
セール価格で買うようにした方が
得だという考え方もありますが、
欠品になる可能性があり選択肢が少ない、
調理からかなり時間が経っている、
通常の夕飯時より遅い時間
などデメリットも多く、
定価で買うメリットもかなりあります。
定価だけではなくセール価格も用意しよう!
原価率をギリギリまで上げて
定価販売するのも、
お客さま優先の考えで良いのですが、
競合他社が現れセール価格で
販売されてしまうと
太刀打ちできなくなります。
当社で原価率が高くて
定価500円で販売していても、
後に他社が余裕を持って
原価率設定して
定価600円から110円引きで490円
などのセールをされたら、
お客さまは圧倒的に他社の商品がお得に感じます。
当社では割り引きできる余地がないため、
非常に大変な事態になっていきます。
だから、
最初からセール価格を用意した上で
定価を決めることが
とても重要になっていきます。
また、集客アップするには
定価からセール価格にするのは効果的です。
手法によっては、
利益率は下がりますが
利益額を上げる効果があり、
継続して利益を上げていく
効果も期待できます。
投稿者プロフィール
- 集客マーケティングに関する記事を執筆
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